BtoB向けECサイト導入のメリットとは？企業の成長を加速させる5つの理由
公開 2025年06月13日
目次
「取引先との受注や発注作業に、いまだにFAXや電話を使っている」
「営業担当が毎回、同じような対応に時間を取られている」
このような悩みをお持ちではありませんか？
実際、BtoB業界ではアナログな商習慣が根強く残っており、業務効率化がなかなか進まないのが現状です。
その一方で、BtoB向けECサイトを導入し、効率化と売上拡大を実現している企業も多くあります。
オンラインのウェブサイトで受発注を可能にすることで、業務の効率化だけでなく、顧客満足度の向上や売上アップを達成しているのです。
本記事では、BtoB向けECサイト導入によって得られる5つの主要なメリットを分かりやすくご紹介します。
実際の成功事例や導入時の注意点もあわせて解説するので、導入を検討中の企業様はもちろん、現状の業務改善を考えている方にも役立つ内容となっています。
BtoB向けECサイトとは？
BtoB向けECサイトとは、企業が法人顧客向けに商品やサービスをオンライン上で販売・取引できる仕組みのことです。
BtoC（一般消費者向けEC）と異なり、取引金額が大きく、定期的な購入が多い、与信や契約条件が個別対応になるなどの特徴があります。
一方で、使い勝手はBtoCのECサイトと大きく異なることはなく、誰でも直感的に使えるインターフェースになっています。
ログイン制や個別の価格設定、見積機能など、法人取引特有のニーズに応える仕組みが備わっているのもポイントです。
BtoB向けECサイトを導入する5つのメリット
BtoB取引をデジタル化するために、ECサイトの形ではなく受発注システムを導入するケースもあります。
単なる受発注システムではなく、ECサイトの形にすることでどんなメリットがあるのでしょうか。
業務効率の向上
これまで人手に頼っていた受発注業務が、ECサイトの導入により自動化され、業務フローが大幅に効率化されます。
FAXや電話による受注では、お客さんごとに対応が違ったり、注文の内容を紙ベースで管理するのが大変だったりします。
その点をシステム化することで、営業や事務担当者の手間を減らし、ヒューマンエラーのリスクも軽減。
また、在庫連携や出荷指示などもシステム上で完結するため、全体の処理速度が向上します。
業務の手間やストレスは、担当者の離職原因になってしまうことも。
処理コストが押さえられるだけでなく、職場改善に繋がったケースもあります。
顧客満足度の向上
ECサイトがあれば、顧客はいつでもどこでも注文できるようになります。
営業時間外の注文受付も可能になり、利便性が飛躍的に向上します。
さらに、企業ごとに異なる契約条件や価格を個別に設定できることで、従来の「担当営業しか分からない条件」が可視化され、顧客の不満も減少します。
BtoBと言っても、顧客からの操作感はBtoCのECサイトと大きくは違いません。
普段個人でインターネットショッピングをする人なら、すぐに慣れることができるでしょう。
ECサイトの形で作ることで、顧客がシステムの操作方法を新しく覚えるコストが小さくなります。
それが顧客への勧めやすさ、導入のしやすさにも繋がっていきます。
売上拡大の可能性
ECサイトを通じて、新規の法人顧客へのアプローチがしやすくなります。
事前に商品のラインナップを見てもらうことができ、品揃えをアピールすることができます。
また、使い勝手をテストしてもらうことも簡単なので、実際に取引が始まったときのイメージももってもらいやすくなります。
このように、顧客への提案のしやすさはECサイトならではのメリットです。
また、関連商品を表示したり、注文履歴からリピートやまとめ買いを促すことで、クロスセルやアップセルによる売上向上も期待できます。
電話やFAXは決まった品番を指定で買うことが多いので、なかなか他の商品を勧める機会がないことも。
ECサイトの形であれば、新しい販路を拡大することができるかもしれません。
データの活用によるマーケティング強化
最近は取引データの蓄積の重要性がますます高まっています。
ECサイトなら、オンラインでの取引データを蓄積することで、顧客の購買傾向や人気商品、需要の変化を可視化できます。
これにより、効率的な在庫管理やターゲットを絞った販促施策が可能になり、マーケティングの質が向上します。
多くのBtoB向けECサイトのシステムは、売上データを確認できるような管理画面を用意しています。
新しく専用のシステムを導入しなくても、データに基づいたマーケティングをサポートしてくれるのは大きなメリットです。
DX（デジタルトランスフォーメーション）の第一歩に
BtoB向けECサイトの導入は、企業のDX推進の入口とも言えます。
近年のトレンドとしてDXはよく聞かれますが、どう進めていくべきか悩む企業も多いはずです。
取引のオンライン化は、他のチーム（請求、契約、サポートなど）にも波及しやすく、社内の意識改革を後押しするきっかけになります。
特にまだ紙のやりとりが多い企業では、業務フロー全体のDXはハードルが高い場合も。
ウェブサイトまわりはコスト的にも手を付けやすい分野です。
導入の事例と注意点
導入にあたっては、システム選定が重要です。自社の商習慣や業務フローに合った機能を備えているかを慎重に見極める必要があります。また、社内の業務プロセスの見直しや、顧客に対する使い方の周知など、スムーズな定着を図るための準備も欠かせません。
導入成功事例
たとえば、ある製造業の中堅企業では、ECサイトを導入したことで受注対応にかかる時間が約50%削減されました。
そのおかげで、営業担当者が新規顧客の開拓に注力できるようになりました。
さらに、リピート率も向上し、1年で売上が15%増加するという成果も出ています。
導入時の注意点
一方、別の企業では複雑な注文フローをシステムに落とし込めず、導入決定から運用開始まで時間がかかってしまったケースもあります。
BtoB向けECサイトのようなシステムを入れる際には、ある程度のシステムに対するリテラシーも必要です。
もし社内に詳しい人がいない場合は、導入サポートをしてくれる会社と協力して進めていくことが大切です。
まとめ
BtoB向けECサイトの導入は、単なる「注文の効率化」にとどまらず、顧客満足の向上、売上アップ、データ活用、そしてDXの推進といったメリットをもたらします。
単純な受発注システムとしてではなく、ECサイトの形に落とし込むことで、お客さんの使いやすさや導入のしやすいさに繋がります。
BtoB取引を発展させていくために、ECサイトの導入をぜひ考えてみてください。
